「この突き当たり曲がるんだよね?」
「いや、初めて両想い。」
「右折するんだよね?」
「いや、そんな事ないよ」
例えるならばストップウォッチで常に何かを計っているのだけれど、何を計っているかは永遠に明かされないようなものである。それとも剣道部員だろうか。
「言うな!!・・・・それ以上言うんじゃない。」
「え?なんも言ってないすよ?」
「あれ?空耳かなぁ・・?」
「あはは。まるでケーキ屋ですね。」
手馴れたものである。小学1年生から6年生までのわずか4年間で走った距離は80マイルにもなるらしい。80マイルとは約12メートルである。それとも34メートルだろうか。
「豆腐の角に頭をぶつけて死ぬのではなく逆に生き返る」的発想でここまでやってきた。 それがアダになった。