2008年8月29日金曜日

ババロア

朝一番にひけらかしつつ笑うと思うよ。
浅く広くの彼は脳みそをこっそりババロアにすりかえられた。でも周りの人間はおろか本人ですらその事実に気がついていない。なぜなら彼の脳みそは元々ババロアみたいなものだったからだ。

早々に決めつけてかかると思うよ。
過去の事を語る彼は嬉しそうだ。ババロア頭では本当も嘘もないだろうから話半分に聞いている周りの人間は苦笑いだ。

バカは不幸が好きなんだと思うよ。
己の不幸を嘆く彼はとても悲しそうだ。でも悲しそうなのは顔だけで彼のババロアはとても生き生きとしていたので、周りの人間は誰も彼の事をかわいそうだとは思わなかった。


彼はすぐに医者に掛かりたがる。たしかに彼は頭を診てもらうべきだ。ただしジャンボジェットに、だが。